当院では天然の歯を少しでも多く残すため、できるだけ削らない治療を心がけています。
虫歯とは、お口の中の細菌が分泌した酸によって歯が溶かされてしまう病気です。治療では、酸に溶かされた部分を削り取り、詰め物や被せ物でふさぎます。
しかし天然の歯は、一度削ってしまったらもう二度と元には戻りません。
「虫歯だからとにかく削る」ではなく、噛み合わせなどを含めたお口の中の状態を総合的に考えた上で、できるだけ歯を削らない治療をしております。
来院時にはまずカウンセリングを行い、患者さまのお気持ちやご要望をじっくりとお伺いします。治療方針も、患者さまとの話し合いをとおして決めていきます。
治療中も、随時お口の中の状態をわかりやすくご説明しています。納得のいかない治療はいたしません。疑問点などがありましたら、遠慮なくお申し出ください。
ご予約は「お電話」または
「WEB予約」にてお受けしています。
10:00-13:00 / 14:00-18:00
初期の虫歯なら細菌を除菌して毎日のブラッシングなどこまめなケアで再石灰化が促され治ることがあります。当院ではお口の中の状態を精査した上で、最適な治療を提案します。
虫歯進行時でも「なるべく削らない治療」を心掛け、先端の医療機器や技術を使用して丁寧に施術します。
歯の表面は硬いエナメル質で覆われています。そのすぐ内側にあるのが、やわらかい象牙質です。さらにその内側、歯の中心には神経の通っている歯髄があります。
虫歯によって溶かされた象牙質を取り除いた際、歯髄がむき出しになってしまうような場合に使われる治療法が「暫間的間接歯髄覆罩法」です。英語名の頭文字を取って、通称「IPC法」と呼ばれています。
溶かされた象牙質を取り除く前に、特殊な薬剤で象牙質の細胞に刺激を与え、象牙質と歯髄の間に新たな象牙質ができるように促します。新たな象牙質ができてから、改めて溶かされた象牙質を除去します。この方法であれば歯髄がむき出しになることもなく、削る部分も最小限に抑えることができます。
虫歯が進行すると、冷たいものや甘いものを摂る際に痛みを感じるようになります。エナメル質の虫歯では痛みはなく、麻酔も不要です。放置すると虫歯は進行し、神経まで達し激痛を引き起こします。さらに進行すると歯の根元に膿がたまり、歯ぐきに水ぶくれのような袋ができます。
虫歯は歯を失う原因の一つです。痛みが出る前に治療するのがベストなので、気になる場合は歯科医院で検査を受けましょう。
初期の虫歯になります。歯が白濁している状態ですが、見た目には気付きにくいです。この状態で虫歯が発見できれば、歯を削ることなく進行を食い止める予防治療を行えば問題がありません。
歯の表面のエナメル質にまで進行した状態で、歯の溝が黒くなって気付くことが多いです。この段階は慎重に判断する必要があります。今まで「虫歯を発見=削る」という考えでしたが、現在は「無理に削らず、進行を食い止める」という考えが浸透してきています。
ただし、検査を行った上でどの程度進行しているかによって場合によっては削らなければならないこともあります。その場合はむし歯の部分だけを丁寧に取り除き、必要以上に削らないよう細心の注意を払って治療を行います。
エナメル質の中にある、象牙質までにむし歯が進行すると痛みを伴います。冷たいものや甘いものの糖で刺激され、痛みを感じます。この状態まで来ると、麻酔を行う必要があります。
むし歯を削る範囲がc1に比べて広いので、インレーと呼ばれる詰め物で治療部位を封鎖します。治療した部位が唾液などで感染しないよう、十分に注意して詰め物をする必要があります。
神経にまでむし歯が到達した状態です。拍動痛があり、c2に比べると痛みが強くなります。まず、神経が残せるかどうかの判断が必要です。神経を残せる場合は、暫間的間接歯髄覆罩法(ざんかんてきかんせつしずいふくとうほう)という治療技術を用いて治療を行います。
残念ながら残せなかった場合は、抜髄という神経を取り除く治療を行います。この状態まで進行すると削る範囲が広くなるため、アンレー(詰め物)もしくはクラウン(被せ物)で治療部位を封鎖します。
痛かった歯が突然痛くなくなったと感じた方はいらっしゃるのではないでしょうか?それは神経が壊死してしまった状態を指します。放置すると歯の根に膿がたまり水ぶくれのような袋を作ります。膿がたまると圧迫されるので激痛が走ります。歯が残せるか残せないかの判断が重要になり、最大限残す努力をしますが残念ながら抜歯になってしまうこともあります。
歯を残すことができれば、根管治療を行い歯の根をきれいに掃除してから、根充と呼ばれる薬剤を詰め、被せものをして治療部位を封鎖します。最悪抜歯になってしまった場合は、ブリッジ・部分入れ歯・インプラントから欠損した部分を補う治療を検討します。