歯肉炎とは、歯ぐきが腫れており、歯周病の段階でも比較的軽度の部類になります。歯周病の原因であるプラーク(歯垢/細菌)と歯石の除去、セルフケアの質を高めれば改善します。
しかし放置すると、「歯周炎」と呼ばれる段階に進んでしまうので、この段階で治療できることが理想的と言えます。
歯ぐきが腫れる、歯ブラシしたときに出血するなどの症状がありますが、痛みがありませんので歯ブラシを強くしてしまったから出血したと勘違いしてしまう方が多いです。状態としては、歯ぐきのみに限局されるため、歯の骨は溶けていない状態です。
歯肉炎の原因がプラークであるため、プラークを除去するためのプロフェッショナルクリーニングと患者さまご自身でのセルフケアが治療法となります。正しいセルフケアの方法を習得し、定期的に歯科医院で磨き残しのチェックやクリーニングを行うことが重要となります。
主訴 | 歯ぐきから出血する |
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診断 | 歯肉炎 |
治療内容 |
精密検査を行い、その後、検査結果を患者さんご自信に理解・把握してもらうため、カウンセリングの時間を設けた。 カウンセリングでの時間では、歯周病とはどのような病気なのか?、歯周病の病因、治療方法を説明したのち、治療目標の設定と共有を行い治療を開始することにした。 患者さまは、日々の歯ブラシと定期的な歯科医院でのクリーニング、そして食生活習慣の改善を行なった。 |
治療期間・費用 | 3ヶ月・保険診療 |
治療後の経過 | 初診時から約17年、患者さんは約半年に一度のメインテナンスを一度も欠かすことなく継続しており、現在も歯ぐきの状態は、健全な状態で保たれている。 |
治療のリスク | 特記事項なし |
歯肉炎より進行し、歯ぐきだけでなくその周囲にまで炎症が広がっています。また、骨が少し溶かされてしまうので、歯と歯ぐきの間に隙間ができてきます。これを歯周ポケットといいます。歯周ポケットは歯周病のすみかになってしまうので、プラークや歯石を取り除き、セルフケアをきちんと行えば、引き締まった歯ぐきを取り戻すことができます。
歯肉炎と同じように、歯ぐきが腫れる、歯ブラシしたときに出血などの症状があります。この段階でも痛みはありません。歯周ポケットが2mm~4mm程度まで広がります。この隙間が歯周病のすみかになるので、歯周基本治療を行い、プラークや歯石を取り除きつつ、再発しないような口腔内を作ることが重要になります。
歯肉炎と軽度歯周炎の症状は同じですが、骨が溶かされて歯周ポケットができるため冷たいものがしみることがあります。しみることがある程度で目立った痛みなどがないため、放置されてしまう傾向が高いです。
大丈夫、と思わずに症状に該当したら一度歯科医院を受診しましょう。
軽度歯周炎は歯ぐきに炎症が起きている状態ですので、プロフェッショナルクリーニングにて原因となるプラークや歯石を除去していき、適切なブラッシング方法を習得してセルフケアの質を高めることが軽度歯周炎の治療となります。また、再発を防ぐためには継続的なクリーニングとセルフケアのチェックを定期的に歯科医院で行うことが必要です。
主訴 | 歯ぐきから出血する・前歯を治したい |
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診断 | 軽度歯肉炎 |
治療内容 | 精密検査を行い、その後、検査結果を患者さんご自信に理解・把握してもらうため、カウンセリングの時間を設けた。 カウンセリングでの時間では、歯周病とはどのような病気なのか?、歯周病の病因、治療方法を説明したのち、治療目標の設定と共有を行い治療を開始することにした。 患者さんは、日々の歯ブラシと定期的な歯科医院でのクリーニング、そして食生活習慣の改善を行なった。 |
治療期間・費用 | 3ヶ月・歯周病治療(保険診療)、セラミッククラウン・ラミネートベニアセラミック |
治療後の経過 | 継続して治療を行った結果、2週間で歯周炎が改善した。 |
治療のリスク | 特記事項なし |
歯肉炎は歯ぐきに限局して炎症を起こしているのに対し、軽度歯周病は炎症によって骨が溶かされ始めるという違いがあります。
炎症が進行し、軽度歯周病まで進行すると骨が溶かされ始めることで歯と歯ぐきに隙間(歯周ポケット)ができます。歯周ポケットの深さで言うと2mm~4mmです。
このページをご覧になって、症状に心当たりがある場合は早めに治療を行いましょう。
歯周病は進行する病気です。歯肉炎や軽度歯周病だったものが、放置することで中等度歯周病・重度歯周病と進行していきます。歯肉炎・軽度歯周病で治療を開始することができれば、歯を残すことができます。
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