矯正は、見た目を美しくするだけの治療ではありません。最大の目的は、歯並びを整えてしっかりした噛み合わせを作り、虫歯や歯周病、顎関節障害などのリスクを下げることです。とくに、矯正治療により子どもの顎の成長発育を促し、さらに個人の社会生活の中での心理的な影響(劣等感など)の改善にもつながります。
歯並びが乱れている方のほとんどは「見た目が悪いだけだから」と考えているようです。しかし、それは大きな間違いです。歯並びの乱れから起こる最大の問題は、しっかりした噛み合わせが得られず、虫歯や歯周病のリスクが高いことなのです。
矯正は、見た目を美しくする審美的な治療だけではありません。噛み合わせを正しくすると、食べ物をしっかり咀しゃくできるようになります。その結果、消化器の負担が減り、全身のバランスを整えることにもつながります。
噛み合わせが悪いと、頭痛や肩こりの原因になったり、力を入れようとしたときに踏ん張れなかったりといった問題も起こります。また歯並びが乱れていると、歯の隙間に汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクも高まります。つまり矯正治療は、究極の予防歯科医療だと言っても過言ではありません。
当院ではお子さまから成人の方まで、年齢に合わせた矯正治療を行っています。とくにお子さまの場合、適切な時期に歯の矯正をしておけば、体や顎の発育に悪影響を与えることも防げます。お子さまの歯並びが気になったら、早めに歯科医院にご相談されることをお薦めします。
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ご予約は「お電話」または
「WEB予約」にてお受けしています。
10:00-13:00 / 14:00-18:00
人はそれぞれ顔の形や骨格が違います。そのため、いつ頃どのように矯正したら良いのかも、人によって変わってきます。
顎が小さいお子さまの場合、一般には前歯の歯並びが重なっていることが多いのですが、前歯はきれい並んでいても、奥歯の歯並びが乱れていることもあります。しかし、一般の歯科医院では奥歯の乱れは見逃されがちです。
歯並びを整えるときも、日常生活での習慣、食事の内容などを考えて、患者さまに合ったベストの歯並びを作る必要があります。とくにお子さまの場合、将来的に顔の形や骨格がどう成長していくのかまで予測して判断しなければなりません。
そのような判断は、豊富な治療経験がなければ不可能です。
当院には矯正歯科を専門とする歯科医師が多数在籍しています。矯正についての深い知識と豊富な経験から、顎関節やお顔、さらには体全体のバランスまで考えた矯正治療を行うことが可能です。
矯正というと、ワイヤーを使った固定式の装置を想像する方が多いと思いますが、現在は多様な矯正方法があります。当院では矯正歯科を専門とする歯科医師が、患者さまの日常生活までを視野に入れ、一人ひとりに合った矯正方法をご提案しています。その中から代表的な矯正方法を、いくつかご紹介します。
歯並びが乱れる原因のひとつに、顎が小さすぎて全ての歯が並びきらないことがあります。
床矯正は、お口の形に合わせた取り外し可能なプレートを装着し、顎の成長を促すことで歯並びを整える方法です。
ヨーロッパでは一番ポピュラーな矯正方法となっています。
歯に固定式の装置(ブラケット)を取りつけ、そこにワイヤーをとおして歯並びを整えます。
金属の装置と異なり、装置とワイヤーは従来のものより目立ちません。見た目を気にされる方にお薦めです。
透明なプラスチックでできたマウスピースをはめて、上下それぞれの歯列を整えます。
取り外しができるので、食事のときなどに違和感を覚えることがありません。
初診相談 | 3,000〜5,000円 |
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唾液検査 | 3,000円 |
検査診断料 | 40,000円 |
検査診断料 | 700,000〜900,000円 基本装置はメタルブラケットですが、前歯部に白色のブラケットを使用する場合は審美ブラケット代(50,000円/顎)が追加で必要となります。 第一期治療から開始する場合は、 第一期治療 400,000円 第二期治療 400,000円 の2段階に分けてお支払い頂きます。 |
処置料 | 5,000円 |
その他 | 矯正歯科治療は、一部の治療を除き健康保険適用外です。 料金はすべて税別です。 治療費は分割払いが可能です。 |
なお、治療費は変更になる場合があります。
矯正に伴う抜歯、アンカースクリューの埋入、一般歯科治療は上記料金に含まれません。
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痛み | 個人差がありますが、矯正装置装着後、違和感、痛み等を感じることがあります。 数日間から1週間で慣れることが多いです。 |
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治療期間 | 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。また、治療期間は患者さんの治療への協力によっても変わります。 |
虫歯・歯周病 | 装置が口の中に入りますと、汚れやすくなると同時に歯磨きも難しくなり虫歯や歯周病のリスクが高まります。そのため注意深い歯磨きならびに個人に合った予防プログラムの実践がとても重要です。 |
抜歯 | 治療計画によっては健康な歯や智歯(親知らず)を抜歯することがあります。 |
歯根吸収 | 不可逆的に歯の根が短くなってしまう’(歯根吸収)ことがあります。 |
歯肉退縮 | 歯肉がやせて、さがることがあります。 |
失活歯 | ごく稀に歯髄壊死により歯の変色が起きることがあります。 |
癒着(アンキローシス) | ごく稀に歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。 |
歯の形態修正 | 歯牙形態の修正や噛み合わせの微調整を行う場合があります。 |
エナメルクラック | 治療中または装置除去時にエナメル質に小さな亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。 |
顎関節症 | 治療中に「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。 |
アレルギー | 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。 |
治療計画の変更 | 予想を超える顎の成長等により当初の治療計画を変更する場合があります。 |
顎の手術 | 上下顎骨の位置や大きさの不調和により外科手術を併用することがあります。 |
補綴物や修復物の再治療 | 治療前のかみ合わせに合わせて作られたかぶせ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。 |
後戻り・長期的変化 | 歯は元の位置に戻ろうとする傾向があるため、治療後の後戻りを最小限に抑えるには保定装置を指示通りに使用することが必要不可欠です。 |
顎の異常成長、智歯(親知らず)、加齢、歯周病、歯ぎしり、舌癖、口呼吸、鼻咽頭疾患などの要因により噛み合わせや歯並びが変化することがあります。
良好な咬合を長期的に維持するには定期的なメインテナンスを受けることがとても大切です。